はちみつはどのようにして作られるのか

マヌカの花

ミツバチのはたらき

はちみつは身近な食品ですが、どのようにして作られるのか、その仕組みをご存知でしょうか?

実は、ミツバチが集めた花蜜は、巣へ持ち帰った時点ではまだはちみつではありません。
巣の中に貯蔵した花蜜に、ミツバチが手を加えることによって、私たちがよく知るはちみつが完成するのです。

蜜源を見つけたミツバチ は、体内の「蜜胃」に花蜜を十分に貯めて、巣に持ち帰ります。
そして、巣の中にいる別の働き蜂がそれを受け取り、六角形の小部屋(巣房)に貯蔵します。
この一連の流れの中で、ミツバチが分泌する酵素が花蜜に作用して、花蜜の主要糖分であるショ糖が果糖とブドウ糖に変化します。
その後、巣の中にいるミツバチは、羽をはばたかせて、花蜜の水分が20%になるまで蒸発させます。糖度が約80%になったところで、自ら分泌する蜜ろうで蓋(蜜蓋)をします。
水分が少なくなり、糖度が上がることで、とろみがついて熟成した「はちみつ」 の完成となります。

はちみつの採取

このようにしてミツバチが作ったはちみつを採取するのは、養蜂家の仕事です。
養蜂場で使われる巣箱の中には、ミツバチが巣を作りはちみつを貯蔵するための板(巣枠)が入っていて、その板を引き出してはちみつを採取します。

巣箱から取り出し、蜜蓋を取り除いた巣枠を遠心分離機に入れ、はちみつを採取します。
採取したはちみつは、ろ過して不純物を取り除き、ボトルに詰め 、ラベル貼り等をして出荷できる状態になります。